歯学研究科　未来口腔医療研究センター

概要

歯科部門創立35周年の記念事業として設置された口腔先端科学研究所は、平成22年度より未来口腔医療研究センター（平成20年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業）と統合し、歯科医学、歯科医療にかかわる先端的な問題を取り上げるとともに、研究組織を多角的、有機的に構成して研究を推進しています。当然、その成果は歯学教育に反映されるよう意図されています。

本研究所は、未来の口腔医療をめざしたトランスレーショナルリサーチを実践し、国民の健康増進とQOL向上に貢献することを目的とするものです。

未来口腔医療のトランスレーショナルリサーチの拠点形成をめざして、学内・国内外での共同研究プロジェクトや産業技術総合研究所等と密接な連携を図り、研究を推進しております。

部門

次の11部門があります。

1. 再生プロジェクト部門: 再生プロジェクトにより、骨再生のための新規骨補填材料の臨床応用方法、生活習慣病に対する再生医療の確立を行います。
2. 遺伝子プロジェクト部門: 遺伝子プロジェクトでは、遺伝的因子が関与する口腔疾患の遺伝子バンキングおよびその解折、口腔疾患とのかかわりのある微生物の遺伝子解析、宿主の免疫機構と病態の関係についての遺伝学的解析に基づき、口腔疾患の予防、検査法、治療上の開発に結び付く研究を行なっています。
3. 検査プロジェクト部門: 検査プロジェクトでは、再生プロジェクトおよび遺伝子プロジェクトにより開発された医用材料や医療技術を、組織工学および歯科材料学による安全性適合性評価とともに、医療経済性評価の指標をベースにした検査判定システムを用いて、有効性、安全性、経済性の判定を行います。
4. 口腔保健増進研究部門: 生涯を通じて歯・口腔を健全に保持する方策について、社会への啓蒙を含めて情報化社会への対応、また健康科学を中心に系統的な研究を行います。
5. 歯科個人識別・鑑定研究部門: 歯科医学独自の立場から、歯種判定や年齢と性別の推定、および歯科修復物や口腔内異物の分析鑑定を行い、個人識別について、社会に貢献できる研究をします。
6. 国際協力研究部門: 歯学、医学の分野における国際医療援助、技術移転に関する理論と実践について、集学的に研究を行います。
7. 歯学教育ICT開発研究部門: 歯学教育におけるICT活用能力の向上を目指して、コンテンツ並びにICT環境の開発・研究、歯学教育セミナー、ワークショップの開催を行います。
8. 医科・歯科連携再生医療研究部門: 生体組織の主に不可逆的な損傷に対する治療の一翼を担う再生医療に関して、医科・歯科連携のもと、全身疾患および口腔疾患への対応を目指して系統的な研究を行います。
9. 人工知能応用部門: 研究における種々の解析、あるいは歯科医療に関わる検査、診断等に人工知能を応用する技術の開発?研究を行います。
10. 大原康之　記念寄附研究部門　ベトナム研究所: 未来口腔医療研究センター国際協力研究部門では、これまで長年にわたりベトナムでの研究を行ってきました。この実績に基づき、医学、歯学はもとより他の分野も愛知学院大学のみならず、ベトナムの大学等より広く人材を求め、両国で共同研究を推進するとともに多分野でのベトナムに関する研究を行います。
11. 宇宙歯学研究部門: 宇宙歯学研究部門は、宇宙環境における口腔健康や歯科疾患の特性を深く理解し、宇宙飛行士や宇宙滞在者の歯科治療および口腔ケアや予防策の開発に取り組んでいきます。また、国や宇宙機関との緊密な連携を通じて、宇宙歯学の研究成果を実用化し、宇宙医療の発展に貢献します。
12. 口腔量子科学研究部門: 口腔疾患の新たな診断モダリティの開発を目的とした研究・教育

実験機器

研究センター設置の主要機器

歯学研究科 未来口腔医療研究センター

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部門

実験機器