動物実験センター

歯科医学の発展のために動物実験は必要であり、疾患の原因や治療を追究する基礎研究に用いられています。本学における動物実験施設は歯学部発足当初の昭和36年に設置され、研究活動及び学生実習を目的として適切に利用されています。動物実験センター内には、マウス、ラット、ウサギ、イヌなどの飼育室のほか、実験用の特殊飼育室、動物処置室などの設備を有し、専任のスタッフにより適正な実験動物の飼育管理及び動物実験環境が提供され、実験動物が病原微生物に感染しないような適切な管理のもと定期的に微生物検査も実施されています。
動物実験を実施するセンター利用者は、動物の生命を尊重し、動物に可能な限り苦痛を与えない、倫理的・人道的な動物実験を行い、動物実験に関する法律及び指針等並びに規程を遵守しなければなりません(資料1~4)。センター施設の適正な管理・運用のため、動物実験委員会が組織されています。センター利用者は動物実験の実施に先立ち教育訓練の講習会を受講し、3Rに配慮した動物実験計画書を提出し、動物実験委員会の審査を受け、許可を受けた後に実施できます。利用に関する関連規程については情報公開:動物実験センターをご覧下さい。
また、毎年、教育・研究に供した実験動物の霊を慰める動物慰霊祭も執り行われています。

  • 昭和36年
    (1961年)
    末盛キャンパスの歯学部附属病院南館に動物実験施設を設置
  • 昭和42年
    (1967年)
    末盛キャンパスの歯学部附属病院北館に動物実験施設を増設
  • 昭和60年
    (1985年)
    楠元キャンパスの歯学部基礎教育研究棟に動物実験施設を設置
  • 平成6年
    (1994年)
    両キャンパスの動物実験施設名を「歯学部動物実験センター」と改名
  • 平成9年
    (1997年)
    末盛キャンパスの歯学部附属病院南館の動物実験施設を撤去
  • 平成10年
    (1998年)
    楠元キャンパス内に新動物実験施設を増設

1959年にイギリスのRussellとBurch氏によって提唱された動物実験の基準理念である「3Rの原則」
Replacement(代替):できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること
Reduction(削減):できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること
Refinement(改善):できる限り動物に苦痛を与えないこと

〈楠元キャンパス基礎棟動物実験施設:床面積 383㎡〉

マウス飼育室(最大飼育数2500匹)、ラット飼育室(最大飼育数300匹)ウサギ飼育室(最大飼育数30匹)、特殊飼育室、齲蝕実験室、処置室、洗浄室、X線室、管理室  (高圧蒸気滅菌器、スチーム洗浄装置、安全キャビネット、ラット代謝ケージ)

平日 8:30 ~17:30 解錠

〈楠元キャンパス新動物実験施設:床面積 267㎡〉

ウサギ飼育室(ウサギ自動洗浄装置・最大飼育数30匹)、イヌ飼育室(イヌ自動洗浄装置・最大飼育数32匹)、処置室、洗浄室、X線室

全日 施錠

〈末盛キャンパス北館動物実験施設:床面積 244㎡〉

マウス飼育室(最大飼育数1200匹)、ラット飼育室(最大飼育数200匹)、ラット飼育室、処置室、洗浄室、管理室

平日 9:00 ~16:00 解錠